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2007年11月23日
11月15日、甲府駅ビル「エクラン」会議室において、2007年度・第1回リスクコミュニケーション委員会が行われました。(27人参加)
今年度で4年目を迎えるリスクコミュニケーション委員会。今年度のテーマは「衣料用洗剤」です。全3回開催しますが、今回はその第1回目です。
これまでの生協の衣料用洗剤に対する取り組みとその意義や、衣料用洗剤の安全性や環境への負荷に関する最近の状況や科学的知見などについて学習をし、意見交換をしました。
ごく一部ですが、内容を紹介します。
リスクコミュニケーション委員は、市民生協やまなしの組合員や理事、学識経験者などです。
志田万里子氏《山梨学院短期大学・食物栄養科教授》、風間ふたば氏《山梨大学・循環システム工学科准教授》、妻鹿絢子氏《市民生協やまなし・副理事長、山梨大学・名誉教授》などの学識経験者も委員となっていますが、一般の消費者である組合員が分かりやすいような内容となっています。
意見交換の際も、組合員からも10件以上の意見・質問が出されました。
―ユーコープ事業連合(※1) 商品政策企画課長 今井さんの報告より―
記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか?1960年代、生活排水が流れ込む河川には、洗剤の界面活性剤の影響で泡が浮かんでいました。
この「泡」の原因となる、自然界で分解されにくいABSという界面活性剤は、人体への有害性も指摘されていたため、これを使用しない洗剤「コープセフター」を開発・発売しました。
これが生協の水環境を守る取り組みの始まりです。
1970年代には、「リン」を含む洗剤の使用による河川・湖での富栄養化や赤潮問題を受け、消費者の洗剤と水環境への関心は大きく高まりました。こうした中で、市販のものより2年ほど先んじて無リン洗剤を開発・普及。
1980年にはリンを使用した洗剤の取り扱い中止をし、1990年代には石けん、複合石けんを「環境にやさしい洗剤」として普及するなどしてきました。
このような、洗剤と水環境に眼を向けた生協活動の盛り上がりは、その後の洗剤や環境保全対策、メーカーの研究・商品開発に大きな役割を果たしてきました。
―日本生協連(※2) 環境事業推進室長 大沢さんの報告より―
2004年、日本生協連は、石けん・複合石けんの環境負荷が他の洗剤よりも明らかに低いというデータを持ち得ないため、環境に配慮した商品であることを伝えるマークを外しました。
1960年には全国平均で10%以下だった下水道普及率が、現在は80%以上、山梨県内でも70%以上となっています。このような状況から、下水処理された場合の洗剤の環境影響を科学的・総合的に比較すると、現在流通している石けん・合成洗剤に限って言えば、ほとんど差がないことが分かりました。
現在のところ、望ましい条件すべてを満たす洗剤はありません。石けん、合成洗剤いずれも少なからず環境には影響を与えます。シャンプーやボディーソープなども含め、日本人は1年で1人10kgの洗剤を消費しているというデータもあります。適正量を使用し、全体の使用量を抑える工夫が大切と言えるのではないでしょうか。
※1…市民生協やまなしが加盟している事業連合。ほかにコープかながわ、コープしずおかなど、3県6生協が加盟しています。
※2…正式名称は日本生活協同組合連合会。全国約500の生協が加盟しています。コープ商品の開発をはじめ、全国の生協の商品事業や共済事業などの支援を行っています。
次回・第2回の委員会は、2008年1月下旬に行います。オブザーバー(傍聴)参加を募集していますので、ぜひお問合せください。
組織運営課 (TEL)055-243-2440
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